北海道産玉ねぎの旬と特徴|青果卸が教える品種・料理別の選び方

かごに盛られた3個の玉ねぎ

一年を通してスーパーなどに並んでいる玉ねぎ。
「旬はいつなのだろう?」と思ったことはありませんか。

玉ねぎは北海道をはじめ、佐賀県や兵庫県など全国各地で生産されています。また、品種や出荷方法によって、食感や辛み、貯蔵性などにも違いがあります。

国内最大の産地である北海道では、一般的な黄玉ねぎだけでなく、札幌の伝統品種「札幌黄」や、北見地方で生産される白玉ねぎ「真白」など、さまざまな玉ねぎが栽培されています。

この記事では、玉ねぎの旬や主な産地に加え、道内で栽培されている代表的な品種・ブランドについて紹介します。
料理に合わせた選び方や保存方法についても解説するので、ご家庭での玉ねぎ選びはもちろん、飲食店やホテルなどでの仕入れにもぜひお役立てください。

玉ねぎの旬はいつ?一年中出回るのに「旬」がある理由

玉ねぎの旬は、産地によって異なります。産地ごとに収穫・出荷される時期が異なり、それぞれの玉ねぎが順番に市場へ出回ることで、一年を通して流通しています。

農林水産省によると、2月上旬頃から九州産の玉ねぎが出回り始め、産地が徐々に北上します。8月上旬頃から翌年5月頃までは、北海道産が主に流通します。

このように、時期に合わせて主な産地が移り変わることで、一年を通して国産の玉ねぎを手に入れることができるのです。

参照:農林水産省 | 新玉ねぎと普通の玉ねぎの違いについて教えてください。

春に出回る「新玉ねぎ」の特徴

春先に多く見かけるのが「新玉ねぎ」です。一般的な玉ねぎとの大きな違いは、収穫後の出荷方法にあります。

一般的な玉ねぎは収穫後に乾燥させてから出荷されるのに対し、新玉ねぎは乾燥させずに出荷されます。

水分を多く含んでいてやわらかく、一般的な玉ねぎと比べて辛みが穏やかなため、サラダなどの生食にも向いています。みずみずしい食感を生かして、スライスやマリネなどに使うのもおすすめです。

乾燥・貯蔵しながら出荷される一般的な玉ねぎ

一般的な玉ねぎは、収穫後に乾燥させ、貯蔵しながら順次出荷されます。

特に北海道では、貯蔵性の高い品種が多く栽培されており、夏から秋に収穫した玉ねぎを貯蔵しながら出荷することで、冬から翌春まで長期間流通しています。

品種や出荷方法によって異なる辛みと甘み

玉ねぎは、品種や出荷方法によって辛みや甘みなどの食味にも違いがあります。

たとえば、新玉ねぎや北見地方で生産される白玉ねぎ「真白」は、一般的な玉ねぎと比べて辛みが穏やかで、生食にも向いています。

一方、一般的な黄玉ねぎは、生では辛みを感じやすいものの、加熱することで甘みを感じやすくなります。

生食するのか、炒める・煮込むなど加熱して使うのかによって、玉ねぎを使い分けるのがおすすめです。

玉ねぎの主な産地

玉ねぎは全国各地で生産されていますが、なかでも生産量が多いのが北海道です。

佐賀県や兵庫県なども、玉ねぎの主要産地として知られています。
ここでは、国内の主な玉ねぎ産地について紹介します。

生産量が最も多い北海道

北海道は、国内最大の玉ねぎ産地です。
農林水産省の令和6年産(2024年産)の統計によると、北海道の玉ねぎ収穫量は約75万3,000トンで、全国1位となっています。

参照:政府統計の総合窓口(e-Stat) | 令和6年産野菜生産出荷統計 

佐賀県・兵庫県などの主な産地

北海道に次ぐ玉ねぎの主要産地として、佐賀県や兵庫県が挙げられます。

佐賀県では3月上旬から早生品種の出荷が始まり、兵庫県の淡路島でも春先から新玉ねぎが出回ります。
北海道産とは出荷時期が異なり、年間を通じた玉ねぎの流通を支えています。

参照:JAさが | 佐賀の農畜産物 野菜・タマネギ、JAあわじ島オンラインショップ

北海道産玉ねぎの特徴と主な産地

北海道の玉ねぎ畑

北海道では、地域の特徴を生かしながらさまざまな玉ねぎが生産されています。


ここでは、北海道産玉ねぎの特徴や、道内の主な産地について紹介します。

貯蔵性の高い品種が多く、翌春まで流通する

北海道では、長期間の出荷に対応できる貯蔵性の高い品種が多く栽培されています。

夏から秋に収穫した玉ねぎを適切に貯蔵しながら順次出荷することで、収穫期を過ぎた冬から翌春にかけても出荷が可能になります。

主な産地|北見・富良野などの大産地と札幌近郊

北海道内では、北見を中心とするオホーツク地域や富良野などが玉ねぎの主要産地です。
なかでもJAきたみらいの管内では、北見市、訓子府町、置戸町を中心に玉ねぎが生産されており、全国でも有数の産地となっています。

また、札幌も玉ねぎと関わりの深い地域です。札幌市東区(旧札幌村)は、明治時代に日本で最も早く玉ねぎ栽培が始まった地域のひとつとされ、 現在も伝統品種の「札幌黄」が栽培されています。

このように、北海道では各地で玉ねぎが生産されており、地域によって栽培される品種にも違いがあります。

北海道産玉ねぎの代表的な品種・ブランド

様々な品種の玉ねぎ

北海道では、一般的な黄玉ねぎから白玉ねぎ、赤玉ねぎまで、さまざまな玉ねぎが生産されています。

ここからは、北海道産玉ねぎの代表的な品種・ブランドを紹介します。

北もみじ2000|貯蔵性が高く、北海道を代表する主力品種

北海道産玉ねぎの代表的な品種が「北もみじ2000」です。

中生の黄玉ねぎで、玉のそろいがよく、非常に高い貯蔵性を持っています。適切に貯蔵することで5月頃まで出荷できるため、北海道産玉ねぎの長期流通を支える品種のひとつです。

ホクレンによると、北海道で生産される玉ねぎのなかでも北もみじ2000は作付割合が高い主力品種となっています。 

炒め物やスープ、カレーなど、幅広い料理に使いやすい玉ねぎです。

スーパー北もみじ|冬から春の出荷を支える貯蔵性の高い品種

「スーパー北もみじ」は、北海道で最も遅い時期に収穫される晩生の黄玉ねぎです。

貯蔵性が高く、秋に収穫したものを翌年4月頃まで保存できるのが特徴です。

オホーツク222|早生で、玉ぞろいのよい北海道の主力品種

「オホーツク222」は、北海道で多く栽培されている早生品種です。

玉ぞろいがよく、肥大性に優れているのが特徴。ホクレンによると、北もみじ2000に次いで北海道での生産割合が高い品種とされています。 

北もみじ2000より早い時期に収穫できるため、北海道産玉ねぎのシーズン前半を支える品種といえます。

札幌黄|加熱すると甘みを感じやすい札幌の伝統品種

「札幌黄」は、明治時代から札幌で栽培されてきた伝統的な玉ねぎです。

一般的な玉ねぎより肉厚でやわらかく、加熱すると甘みが強く感じられるのが特徴です。味が濃く、加熱によって辛みがやわらぐため、スープカレーやポトフ、肉じゃがなどの煮込み料理にも向いています。 

一方、現在主流のF1品種と比べて日持ちしにくく、形が不ぞろいになりやすいなどの特徴もあります。

生産量が少なく市場に出回りにくいことから、「幻のたまねぎ」とも呼ばれています。

真白|辛みが穏やかで生食に向く北見の白玉ねぎ

生食に使う玉ねぎなら、北見地方で生産される「真白」もおすすめです。

名前の通り真っ白な見た目で、一般的な玉ねぎと比べて辛みが少なく、シャキシャキした食感が特徴です。

水にさらさなくても生で食べやすいため、サラダやマリネなど、玉ねぎの食感を生かした料理に向いています。 

出荷時期は7月中旬から8月頃までと短く、季節限定で流通する玉ねぎです。

さらさらレッド|甘みと辛みを併せ持つ栗山町生まれの赤玉ねぎ

「さらさらレッド」は、北海道栗山町で生産されている赤玉ねぎです。

一般的な玉ねぎと比べて甘みやうま味が強い一方、辛みもしっかり感じられる濃厚な味わいが特徴です。 

鮮やかな赤紫色を生かして、サラダやマリネなどに使用すると料理の彩りにもなります。

品種・ブランド種類・色向いている料理主な出回り時期貯蔵性
北もみじ2000黄玉ねぎ炒め物、スープ、煮込み秋〜翌春頃高い
スーパー北もみじ黄玉ねぎ炒め物、煮込み冬〜春頃高い
オホーツク222黄玉ねぎ炒め物、スープなど9月~2月頃北もみじ2000より短い
札幌黄黄玉ねぎスープ、カレー、煮込み夏〜秋頃低め
真白白玉ねぎサラダ、マリネ7月中旬〜8月頃低め
さらさらレッド赤玉ねぎサラダ、マリネ9月〜翌2月頃–

※出回り時期や貯蔵期間は目安です。産地やその年の作柄、貯蔵状況などによって変わります。

参照:たびらい | 北もみじ2000、たまねぎ.com | スーパー北もみじ、たびらい | オホーツク222、札幌市東区民ホームページ | 札幌黄とは、JAきたみらい | 真白、ホクレン | GREEN WEB おいしいの研究 道産玉ねぎ、ハウス食品グループ | 生産者のこだわり さらさらレッド

料理に合わせた玉ねぎの選び方

玉ねぎを使った料理

玉ねぎは、品種によって辛みや食感、加熱したときの味わいなどが異なります。

料理に合わせて選ぶことで、それぞれの特徴をより生かしやすくなります。

生食・サラダには辛みが穏やかな品種

サラダやマリネなど、生のまま玉ねぎを使う場合は、辛みが穏やかなものがおすすめです。

「真白」や春に出回る新玉ねぎは辛みが比較的穏やかで、生食にも向いています。また、料理に彩りを加えたい場合は、「さらさらレッド」などの赤玉ねぎを取り入れるのもよいでしょう。

炒め物・スープには加熱で甘みを感じやすい品種

炒め物やスープ、煮込み料理には、一般的な黄玉ねぎを幅広く使用できます。

なかでも「札幌黄」は加熱すると甘みを感じやすく、スープやカレー、煮込み料理など、玉ねぎの味を生かした料理に向いています。

飲食店やホテルなどで継続して使用する場合は、味だけでなく入荷時期や貯蔵性、必要な数量なども踏まえて選ぶことが大切です。

玉ねぎの保存方法|種類に合わせて長持ちさせるポイント

玉ねぎは種類や状態によって、適した保存方法が異なります。

一般的な黄玉ねぎは、湿気を避けて風通しのよい場所で保存します。一方、水分を多く含む新玉ねぎは一般的な玉ねぎほど長期保存には向かないため、早めに使い切るのがおすすめです。

保存中も玉ねぎの状態を確認し、傷みが見られるものは早めに取り除きましょう。

飲食店やホテルなどで使用する場合は、保管スペースや使用量、納品頻度などを踏まえて仕入れる数量を調整することも、ロスを抑えるポイントです。

参照:クラシル | 玉ねぎの保存方法

北海道産玉ねぎの仕入れは水戸青果へご相談ください

水戸青果では、北海道の生産者から仕入れた野菜や果物を、飲食店や宿泊施設などへお届けしています。

「サラダに使いやすい辛みの少ない玉ねぎを探している」「煮込み料理に使う玉ねぎを継続して仕入れたい」「北海道らしい品種を季節メニューに取り入れたい」など、料理用途や使用時期に合わせた玉ねぎの仕入れについてもご相談いただけます。

使用する料理や必要数量、希望する納品時期などに合わせてご提案いたしますので、北海道産玉ねぎの仕入れをご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

玉ねぎは、産地によって収穫・出荷される時期が異なり、それぞれの産地から順番に出荷されることで一年を通して流通しています。

国内最大の産地である北海道では、貯蔵性の高い「北もみじ2000」や早生の「オホーツク222」、伝統品種の「札幌黄」、白玉ねぎの「真白」など、さまざまな玉ねぎが生産されています。

生食には辛みが穏やかなもの、スープや煮込み料理には加熱したときの甘みを生かせるものなど、料理や用途に合わせて玉ねぎを選びましょう。

また、飲食店やホテルなどで継続して使用する場合は、料理への適性だけでなく、入荷時期や貯蔵性、必要量なども確認しておくことが大切です。

それぞれの特徴を知り、料理や用途に合わせてさまざまな玉ねぎを楽しんでみてください。

北海道から新鮮で希少な野菜・果物をお届け!「水戸青果」

北海道札幌市の「水戸青果」は、1980年の創業以来、鮮度と品質にこだわった選りすぐりの青果をお届けしてきました。

珍しい野菜や希少な品種も扱い、生産者の想いと食材の魅力を丁寧に繋ぐことを使命としています。

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ぜひ一度、水戸青果までご相談ください。

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