
料理やスイーツに華やかさを加えたいとき、食用花を取り入れる飲食店や製菓店が増えています。その中でも人気なのが、可憐な見た目とやさしい香りが魅力の「なでしこ」です。
ケーキのデコレーションやサラダのトッピングなどに使われる一方で、「観賞用との違いは?」「料理にはどう使うの?」「仕入れる際に気を付けることはある?」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
この記事では、食用なでしこの特徴や使い方、観賞用との違い、仕入れ前に確認しておきたいポイントを紹介します。
▼水戸青果で取り扱う「食用なでしこ(エディブルフラワー)」の入荷時期については、下記のお問い合わせフォームまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
目次
料理を華やかにする花「なでしこ」とは?

なでしこは、ナデシコ科ナデシコ属に分類される植物です。赤や白、ピンクなどの鮮やかな花色と、フリルのように重なった花びらが特徴で、秋の七草のひとつとしても親しまれています。
食用のなでしこは、やさしい甘みと爽やかな香りを持ち、料理やスイーツに彩りを添えてくれます。ひと添えするだけでも華やかな印象になるため、前菜やデザートの盛り付けによく使われています。
ただし、なでしこなら何でも食べられるわけではありません。安全に楽しむためには、食用として栽培・販売されているものを選ぶ必要があります。まずは、食用なでしこの基本と扱う際の注意点を見ていきましょう。
なでしことダイアンサスの関係
ダイアンサスとなでしこは、どちらも同じナデシコ属の花を指しています。
ダイアンサスはナデシコ属の学名に由来する名称で、「神の花」という意味を持つ言葉として知られています。一方、なでしこは「撫でたくなるほどかわいらしい花」という意味合いから名付けられたといわれています。
同じ花を指していても、名前に込められた意味は大きく異なります。園芸店や市場では「ダイアンサス」、日常では「なでしこ」と呼ばれることが多く、呼び方が違うだけで基本的には同じグループの植物です。
観賞用なでしこと食用なでしこの違い
観賞用のなでしこと食用なでしこの違いは、食べることを前提に育てられているかどうかです。
観賞用の花は、美しい見た目や花持ちの良さを重視して育てられており、農薬や延命剤が使用されている場合があります。
食用なでしこは、口に入れることを前提に栽培・管理されています。やえぐみが少なく、香りも控えめなため、料理やスイーツに取り入れやすいのが特徴です。
食用花としてなでしこを扱う際の注意点
食用なでしこを使う際は、「食用」または「エディブルフラワー」と表示されたものを選びましょう。
花壇や園芸店、一般の花屋で販売されているなでしこは観賞用であることがほとんどです。見た目は同じように見えても、食べることを想定して栽培されていないため、口にするのは避けてください。
観賞用の花には、延命剤や防虫剤などが使用されている場合があります。たとえ食用として利用できる品種であっても、食用として販売されているものを使用することが大切です。
使用前は流水でやさしく洗い、水気をしっかり切ってから使いましょう。初めて食べる場合は少量から試し、体質に合うか確認しておくと安心です。
食用なでしこの特徴

食用なでしこを仕入れる前に、味や香り、見た目の特徴を知っておきましょう。料理との相性や使い方をイメージしやすくなります。
味と香り
シャクシャクとした軽やかな食感があり、ほのかな甘みとやさしい花の香りを楽しめます。
えぐみが少なく主張しすぎない味わいのため、和食・洋食・中華を問わず使いやすく、スイーツやドリンクの彩りにもよく合います。
色や見た目
カーネーションを小さくしたようなフリル状の花びらが特徴です。花の大きさはおよそ1.5〜4cmほどで花色は白・ピンク・赤・サーモンピンクなどがあります。
全体的に可愛らしく、女性に喜ばれる見た目です。料理にサッと添えるだけで、パッと華やかに仕上がります。
食べられる部位と苦味が出やすい部位
食べられるのは花びらの部分です。そのまま使うのはもちろん、砂糖漬けにしてスイーツに使う方法もあります。花の付け根にある萼(ガク)は苦味が強いため、取り除いてから使用しましょう。
スイーツから前菜まで!食用なでしこの主な使い方

食用なでしこは、スイーツから前菜まで幅広いメニューに使えます。少量でも見た目の印象が変わるため、季節メニューやイベント向けの料理にも取り入れやすい食材です。
- ケーキや焼き菓子
ケーキやタルト、クッキーなどに添えると彩りが加わり、華やかな仕上がりになります。写真映えするスイーツを作りたいときにもおすすめです。
- ドリンクやゼリー
炭酸ドリンクやハーブティー、ゼリーに花びらを添えると見た目が華やかになります。花びらを入れた氷を作って飲み物に浮かべる使い方も人気です。
- サラダや前菜
サラダやカルパッチョ、オードブルなどに散らせば、料理全体が明るく華やかな印象になります。
- 婚礼・イベント料理
結婚式のコース料理やパーティーメニューでは、前菜やデザートの飾りとして使われることが多くあります。特別な日の料理に彩りを添えたいときにも活躍します。
料理に食用なでしこを使うメリット
食用なでしこは、ひと添えするだけで料理の印象を変えられるのが魅力です。特別な調理をしなくても、見た目の付加価値を高めやすい食材として利用されています。
- 料理やスイーツに華やかさを加えられる
ケーキや前菜、ドリンクなどに添えるだけで彩りが加わり、料理全体が明るい印象になります。
- 季節感や特別感を出しやすい
春のメニューや記念日向けの料理、イベントメニューなどにも取り入れやすく、普段とは違う特別感を表現できます。
- 少量でも盛り付けの印象を変えられる
なでしこは赤やピンク、白など鮮やかな色味が特徴です。少し花びらを散らすだけでも料理全体が華やかになり、見た目の印象を大きく変えられます。
食用なでしこの保存方法|乾燥や傷みを防ぐポイント
食用なでしこは乾燥や高温に弱いため、商品袋のまま、または保存袋や密閉容器に入れて冷蔵保存しましょう。保存する際は直射日光を避け、冷蔵庫の野菜室など温度変化の少ない場所がおすすめです。
ドライタイプのなでしこは、直射日光や高温多湿を避けて常温で保存できます。未開封であれば比較的長く保存できますが、保存期間は商品によって異なります。開封後は湿気を避けて密閉し、商品ごとの保存方法に従って保管しましょう。
食用なでしこはどこで買える?仕入れのポイント
食用なでしこは、一般的なスーパーでは見かける機会が少なく、エディブルフラワーを扱う専門業者や青果卸、業務用食材を扱う仕入れ先から購入するのが一般的です。
食用花は鮮度が見た目や品質に直結するため、鮮度管理や供給体制が整った仕入れ先を選ぶことが重要です。
鮮度管理が行き届いた仕入れ先を選ぶ
食用なでしこは繊細な花材のため、乾燥や傷み、花びらの変色があると見栄えが大きく損なわれます。料理やデザートの仕上げに使う場合は、味や香りだけでなく、花びらのハリや色の鮮やかさも品質の判断基準になります。
仕入れ先を選ぶ際は、収穫後の保管方法や配送時の温度管理、納品までの日数を確認しておくと安心です。
用途に合ったサイズ・色味・規格を確認する
食用なでしこの仕入れ時には、花の大きさや色のバリエーション、パックあたりの入数、可食部の状態などを確認しておくと、メニューに合わせて使いやすくなります。写真映えや季節感を重視するメニューでは、色味の指定ができるかどうかも確認しておくとよいでしょう。
必要な数量と納品頻度に対応できるか確認する
食用なでしこを業務用で使う場合は、必要な数量や納品頻度に対応してもらえるかも確認しておきましょう。
特にコース料理や季節限定メニュー、イベントメニューで継続的に使用する場合は、供給体制が整っている仕入れ先を選ぶ必要があります。
水戸青果では、全国に広がる独自の青果ネットワークを活かし、さまざまな食用花を取り扱っています。飲食店やホテル、製菓店など業務用のご相談にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
食用なでしこは、可憐な見た目とやさしい香りで、料理やスイーツに華やかさを加えられる食用花です。なでしこは観賞用と食用がありますが、口に入れることを前提に栽培・管理された「食用」または「エディブルフラワー」と表示されたものを選びましょう。
食用なでしこはケーキやタルト、ゼリー、ドリンク、サラダ、前菜など幅広い料理に使え、少量添えるだけでも季節感や特別感を演出できます。仕入れる際は、鮮度管理や納品頻度、必要な数量への対応などを確認しておくと安心です。
ぜひ本記事を参考に、食用なでしこを料理やスイーツの彩りに取り入れてみてはいかがでしょうか。
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