
2026年5月、ここ札幌に新たな焼肉店が誕生しました。
東京・八重洲をはじめ、国内外で店舗を展開する「焼肉矢澤」の北海道初出店となる、焼肉矢澤 札幌様です。
同店が目指すのは、上質な黒毛和牛を堪能できる名店でありながら、札幌の地元の皆様にも長く愛される店づくり。肉の品質はもちろんのこと、札幌ならではの食材選びや接客にも並々ならぬこだわりを持たれています。
そんな焼肉矢澤 札幌様では現在、ナムルやキムチに使う野菜を中心に、私たち水戸青果から食材を仕入れていただいています。
実は、同店が私たちに価値を感じてくださっているのは、単に「良い野菜が届く」という点だけではありません。野菜それぞれの特徴や背景、おいしい食べ方までを私たちが共有し、それが料理や接客、さらにはお客様の体験価値にまでつながっているとお聞きしました。
今回は、焼肉矢澤 札幌様の小笠原店長に、札幌店ならではのこだわりと、仕入れ先として私たち水戸青果を選び、価値を感じてくださっている理由についてお話を伺いました。
念願の北海道進出。焼肉矢澤 札幌が目指す店づくり
運営会社「ヤザワミート」様は東京を拠点とされていますが、実は美瑛に自社牧場を構え、一次産業の現場にも深く関わってこられた歩みがあります。そのため、北海道への想いは以前から非常に強く持たれていたそうです。
小笠原店長は、店舗オープンまでの熱い経緯をこのように語ってくださいました。
——「焼肉矢澤 札幌オープンは、私たちにとっても念願の北海道進出でした。実は美瑛に自社牧場があり、北海道をもっと盛り上げていきたいという思いがずっとあったんです」

そんな焼肉矢澤様が何より大切にされているのは、黒毛和牛の魅力を丁寧に伝えること。なかでも、単に脂の甘みだけに頼るのではなく、赤身本来の旨みやコクをしっかりと感じられるお肉を提供することに強いこだわりを持たれています。
たとえば、札幌限定メニューである「とろける和牛のおはぎ」には、内ももや外ももなど、もも肉を中心に使用されているとのこと。脂のサシが強い部位ではなく、赤身の旨みが際立つ部位を、厨房のスタッフ様が包丁で細かく手切りされているそうです。
また、薄切り肉も冷凍はせず、チルドの状態で手切りするのが矢澤様のスタイル。

肉の鮮度や部位ごとの個性をどこまでも大切にしながら、一皿ごとに最適な形で提供する。そうした妥協のない姿勢が、同店の素晴らしいお料理全体を支えています。
店内は、木目を基調にした落ち着きのある空間です。上質な焼肉をゆっくり楽しめるよう、料理の味わいだけでなく、食事をする時間そのものを心地よく過ごせること。そうした空間づくりにも、地元のお客様に長く愛される店舗を目指す同店の姿勢が表れています。

札幌ならではの味をつくる、北海道産食材へのこだわり
こうして徹底された「矢澤クオリティ」の味は、基本的に国内外の各店舗で統一されています。その一方でここ札幌店では、北海道の豊かな食材や地元のお客様の好みに合わせ、味付けやメニュー構成にさらなる細やかな工夫を加えられているそうです。
その象徴ともいえるのが、札幌限定メニューの「白い矢澤焼き」。
通常の「矢澤焼き」といえば、卵黄やとろろ、割り下を使ったお店の看板メニューですが、この「白い矢澤焼き」はひと味違います。ごまペーストをベースに、昆布出汁と卵白を合わせ、エスプーマでふわふわに仕上げた特製ソースでいただく、札幌限定の特別な一皿なのです。

焼肉店の主役といえば、やはりお肉。しかし、札幌店では「野菜」もまた、コース全体の満足度を左右する極めて重要な要素として位置づけられています。
お客様の約7割がコースを注文される同店で、最初に提供されるのがナムルです。その後、コースの絶妙なタイミングでキムチも提供されます。
最初の一皿は、その後の食事への期待感を左右する大切な存在。小笠原店長は、そのこだわりをこのように語ってくださいました。
——「最初のナムルの野菜の味が、コース全体の掴みとして非常に重要です。このナムルを通じて、北海道の野菜のおいしさが伝わっているのではないかと思っています」
肉料理が本格的に始まる前に、まずは野菜の確かな味わいで感動を生む。ここにも、焼肉店における野菜の役割をどこまでも大切にする同店の姿勢が表れています。
さらに野菜は、お肉をより深く楽しむためにも欠かせない存在です。
—— 「いくら良いお肉でも、よりお肉を楽しんでいただくために、野菜は絶対に必要だと思います」
上質なお肉を最後まで最高の状態でおいしく味わってもらうために、ナムルやキムチなどの野菜料理がある。
同店にとって野菜は、単なる付け合わせではありません。お肉の魅力を最大限に引き立て、食事全体の満足度を高めるための、なくてはならないパートナーなのです。
札幌店の食材選びを支える、水戸青果との出会い
焼肉矢澤様の本社は東京にあるため、札幌店のオープンにあたっては、現地で信頼できる仕入れ先を見つけることが重要な課題でした。
そこで小笠原店長が「ぜひに」と連絡を取ってくださったのが、以前からつながりのあった私たち水戸青果だったのです。
——「野菜に関しては、水戸青果さんにご協力いただき、なるべく北海道産の野菜を使うようにしています」
北海道に出店する以上、北海道の食材を活かしたい。
その想いから札幌店では、お肉だけでなく野菜にも「北海道らしさ」をモットーに食材を選ばれています。ナムルやキムチに使う大根、白菜、山芋のほか、季節によっては行者菜(ぎょうじゃな)やアスパラなども使用し、できる限り北海道産の野菜を取り入れながら、札幌店ならではの味づくりを進められています。
食材の魅力を引き出す提案力と、お店のこだわりに寄り添う柔軟な対応

私たち水戸青果が日々心掛けているのは、単にご注文いただいたお野菜をお届けするだけではなく、プロの視点からその食材の魅力を最大限に活かすご提案をすることです。
たとえば、お野菜それぞれの特徴や背景はもちろん、「このお野菜なら、このような提供方法がおすすめです」といった具体的な調理・演出のアイデアまで、お店のメニューに合わせたご提案を行っています。
さらに、目まぐるしく変わる四季折々の市場の状況から、その時々で最もおいしく、今しか仕入れられない「季節のおすすめ野菜」の情報もいち早く共有しています。
こうした私たちの姿勢について、小笠原店長は嬉しそうにこう語ってくださいました。
——「こちらから北海道産野菜のリクエストもしますし、水戸青果さんから『今これが良いですよ』とおすすめの野菜を提案していただくこともあります。私たちの細かい要望にもいつも柔軟に対応してくださるので、本当に助かっています」
焼肉矢澤 札幌様が目指す「最高の料理とお客様の体験価値」を形にするために。
私たちはこれからも、仕入れのプロとして細やかなご要望に全力でお応えし、札幌ならではの素晴らしい食材選びを支え続けてまいります。
ただ納品するだけではない。私たちが野菜と一緒に届ける “食材のストーリー”
仕入れにおいて私たちが重要視しているのは、食材そのものの品質だけではありません。その野菜が持つ特徴や背景、鮮度、産地といった「情報」もまた、お店の料理や接客に輝きを与える大切な要素だと考えているからです。
焼肉矢澤 札幌様では、スタッフがお客様の目の前でお肉を焼き上げ、最高の状態で提供する「フルアテンドスタイル」を採用されています。 そのため、食材のストーリーは接客時の会話やメニュー説明を豊かにする引き出しになります。
小笠原店長は、接客における「付加価値」の重要性について、このように語ってくださいました。
——「当店で大切にしているルールの一つに、『すべての商品に対して必ず付加価値をつけて提供する』というものがあります。ただ料理名を言うだけでなく、『北海道産、朝採れの新鮮野菜を使っています』など、その料理の魅力や価値を必ず言葉にして添えています」

ただ「トウモロコシです」とお出しするのと、「収穫してから5時間で届いた、朝採れの甘いトウモロコシです」とお伝えするのでは、お客様が受け取る感動の大きさも変わります。
だからこそ、私たちの代表である水戸も飲食店様に届ける「情報の価値」について強い想いを持っています。
——(水戸:)「冬の時期であれば、たとえば『日本で数軒しか栽培していない、糖度20度の月光ゆり根です』といった、お客様にお話しできるストーリーと一緒にご提案していくことが重要だと感じています。そうした情報を飲食店様からお客様へ伝えていただければ、お店の大きな付加価値になるはずです」
私たちが本当の意味でお届けしたいのは、“野菜そのもの”だけではありません。野菜の特徴や背景、希少性、鮮度といった「お客様にその場で伝えられる感動の材料」までを共有すること。それこそが、私たちの使命でもあります。
小笠原店長も、私たちが日々お届けする情報について、大変嬉しい言葉を寄せてくださいました。
——「水戸青果さんのように丁寧に野菜の魅力や背景を説明してくださる卸業者さんはなかなかいません。店舗のレベルアップにもつながるので非常にありがたいです」
確かな食材情報があることで、スタッフの方々は料理の魅力をより具体的に伝えることができる。そしてお客様は、料理をただ味わうだけでなく、その食材が目の前に届くまでの背景やストーリーまで含めて楽しむことができる。
私たちが届ける食材の情報が、焼肉矢澤 札幌様の素晴らしい接客の力となり、お客様の特別な体験価値へとつながっていることが、何よりも私たちの誇りです。
食材の背景まで届けることで、一皿の価値はさらに深まる
焼肉矢澤 札幌様が目指しているのは、単に上質なお肉を提供するだけの焼肉店ではありません。
北海道の素晴らしい食材を活かし、この地元・札幌の地に深く根付き、お客様の特別な日に選ばれ続けるお店です。そのために必要なのは、一皿ごとの圧倒的な完成度と、その背景にあるストーリーをお客様へ真っ直ぐに伝えていくことだと、私たちは確信しています。

ナムルやキムチといった、一見すると脇役に見えるお料理にも、決して妥協せず確かな意味を持たせる。そのためには、食材の品質はもちろんのこと、その背景にある生産者様の想いや特徴までを私たちがお店の皆様と共有し、深く理解し合うことが欠かせません。
私たちがお届けした食材の特徴や背景が、小笠原店長をはじめとするスタッフの皆様の素晴らしい料理や接客に活かされ、それがお客様に伝わって最高の思い出として心に残る。その感動の積み重ねこそが、店舗全体の唯一無二の価値へとつながっていくのだと感じています。
同店の感動的な店づくりを支えているのは、決してお肉へのこだわりだけではありません。その一皿をより魅力的に、よりおいしく届けるための、お野菜の品質とそこに宿るストーリー。
私たち水戸青果は、これからも食材とともにその先にある「価値」までをお届けし、焼肉矢澤 札幌様がお客様から愛され、選ばれ続ける理由を、一番近くで支える最高のパートナーであり続けます。
水戸青果では、飲食店様の料理やコンセプトに合わせた青果のご提案を行っています。北海道産野菜の仕入れについてのご相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。