椎茸ってどんなキノコ?北海道産椎茸の特徴から椎茸の種類の違いまでご紹介!

寒い季節がやってくると恋しくなる「鍋物」には欠かせない「椎茸」。

椎茸は、低カロリーで栄養価の高い食材としても知られています。

実は、椎茸には栽培方法による味の違いがあり、見た目によって呼び方が変わることをご存じでしたか?

そこで今回は、北海道食材を知り尽くす「水戸青果」が、椎茸の種類による違いや特徴、生椎茸を美味しく楽しむレシピまで、余すところなくご紹介します。

この記事を読めば、今まで知らなかった椎茸の秘密と奥深い魅力に気づき、椎茸選びに迷うことがなくなり、より美味しく楽しめるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。

椎茸ってどんなキノコ?

椎茸は、日本を代表する食用キノコで、様々な料理に幅広く使われています。すき焼きや湯豆腐など、鍋物の定番としても欠かせない食材ですよね。

食物繊維やビタミンD、ミネラルが豊富な健康食材としても知られています。ここでは、椎茸の旬や栄養素について、詳しく見ていきましょう。

椎茸の旬

椎茸は一年中出回っており、通年を通して購入できますが、本来の旬は春と秋です。市場全体の約8割が春(3~5月)に収穫される「春子」椎茸。

春子椎茸は、冬の寒さを耐え抜き、身が締まっていて旨味が濃いことが特徴です。

秋(9月~11月)に収穫される「秋子」椎茸は、出荷量が少ないものの、香りが豊かで、鍋物や秋の味覚として人気があります。

椎茸の主な栄養素

椎茸は低カロリーで栄養価が高く、健康維持や美容に役立つ食材です。主に以下のような栄養素が含まれています。

  • 食物繊維:腸内環境を整え、便通改善に役立つ
  • ビタミンD:カルシウムの吸収を助け、骨の健康を維持
  • ビタミンB群(B1・B2・ナイアシンなど):疲労回復や代謝をサポート
  • エリタデニン:血中コレステロールの低下作用が期待される成分
  • レンチナン:免疫力を高める
  • カリウム:余分な塩分を排出し、高血圧予防に有効
  • 鉄・銅:貧血予防や造血をサポート

椎茸は1日何個まで?

椎茸の摂取量の目安は、大人で1日3~5個程度が推奨されています。子どもの場合、1日1~3個程度が目安と言われています。

椎茸を毎日食べることで、骨の健康を維持し、免疫力向上や腸内環境の改善など様々な健康作用が期待できます。

食物繊維が豊富に含まれる椎茸は、食べ過ぎると消化不良に繋がるリスクがあるため、適切な量を心がけ、日々の食事に取り入れてみてください。

北海道産「生椎茸(500g椎茸)」の特徴

北海道産「生椎茸」は、冷涼な気候と寒暖差のある環境でじっくり育つため、肉厚でジューシー、香りや旨味も濃く、加熱しても縮みにくいのが特徴です。

通常の椎茸に比べ、成長に時間がかかることで身の締まりが良く、日持ちもします。この規格のサイズの椎茸は、かつての栽培農家さんによって「大統領」と名づけられました。

当社、水戸青果でお取り扱いの北海道産生椎茸の入荷時期については、以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

見た目や栽培方法、椎茸の種類による違い

ここからは、椎茸の見た目の違いや、栽培方法、生椎茸と干し椎茸それぞれの特徴について見ていきましょう。

見た目の種類の違い:「冬菇(どんこ)」「香信(こうしん)」

干し椎茸の「冬菇(どんこ)」と「香信(こうしん)」は、以下のような見た目の違いで、呼び方を変えているのです。品種は関係なく、どちらを選んでもほとんど味の違いには大きな差がないとされています。

冬菇(どんこ)

  • 傘が開ききっておらず丸みがある
  • 肉厚でプリプリとした食感
  • 傘の縁が強く内側に巻き込んでいる
  • 高級品として贈答用にも選ばれることが多い
  • 水戻しにやや時間がかかる
  • 煮物や炭火焼きに向いている

香信(こうしん)

  • 傘が平たく開ききった状態
  • 肉厚は薄めで、全体がフラット
  • 水戻しが早く、扱いやすい
  • 千切りやみじん切りにしやすく、ちらし寿司・スープなどに向いている
  • 香りが強く、ダシが出やすい

栽培方法の違い「原木栽培」と「菌床栽培」

椎茸の栽培方法は、木材を主な培地とする天然の「原木栽培」と、おがくずを用いて人工的に育てる「菌床栽培」の2種類があります。

以下のように、それぞれ味や香り、食感などに違いがあります。

原木栽培

  • 広葉樹の原木に椎茸菌を植え、自然に近い環境でじっくり育成
  • 旬の時期のみ収穫可能なので希少
  • 香り・旨味が非常に濃厚
  • 「山のアワビ」とも形容され、肉厚でしっかりした歯ごたえ

菌床栽培

  • おがくずなどに栄養剤を混ぜた菌床に菌を植えて、温湿管理された施設で育成
  • 年間を通して安定供給できるので流通が多い
  • 香りが穏やかでクセが少ない
  • 柔らかめの歯ごたえ

「生椎茸」と「干し椎茸」の違い

生椎茸は手軽に使えるため、日常の炒め物や焼き物として、椎茸の食感を楽しむシンプルな調理に向いています。

干し椎茸は、濃厚な旨味を活かして煮物やだしに活用するのがおすすめです。

違い生椎茸干し椎茸
食感・風味みずみずしく、香りは控えめ旨味と香りが濃厚
向いている料理焼き物(網焼き・グリル)、炒め物、天ぷら、鍋の具材煮物、炊き込みご飯、汁物、和風・中華スープ
調理の手軽さ◎そのまま調理に使える△戻すのに時間がかかる

生椎茸の美味しい食べ方おすすめレシピ3選

ここからは、生椎茸の絶品レシピを3つご紹介します。ご家庭で手軽に作れる1品としてはもちろん、メイン料理にも活用できる椎茸で、ぜひ作ってみてください。

レンジで簡単!椎茸のごま油和え

※画像はイメージです

電子レンジで手軽に作れるレシピ。椎茸の旨味とごま油の香ばしさが引き立ち、あと一品欲しいときに便利です。

材料(2人分)

  • 椎茸 … 4〜5個
  • ごま油 … 小さじ2
  • 醤油 … 小さじ1
  • 白いりごま … 小さじ1
    塩 … 少々

作り方

  1. 椎茸は石づきを取り、薄切りにする。
  2. 耐熱ボウルに椎茸を入れ、ふんわりラップをして電子レンジ(600W)で約2分加熱。
  3. 水気を軽く切り、ごま油・醤油・塩を加えて和える。
  4. 器に盛り付け、仕上げに白ごまをふる。

じゅわっと広がる旨味!椎茸バター醤油焼き

※画像はイメージです

椎茸の傘にバターがじゅわっと染み込んだ香り高い一品。おつまみにも、ご飯のおかずにもぴったりです。

材料(2人分)

  • 椎茸 … 6個
  • バター … 10g
  • 醤油 … 小さじ2
  • 塩・こしょう … 少々
  • パセリ(あれば) … 適量

作り方

  1. 椎茸は石づきを切り落とし、傘の内側を上にして並べる。
  2. フライパンを中火で熱し、バターを溶かして椎茸を並べる。
  3. 弱めの中火にしてフタをし、2〜3分蒸し焼きにする。
  4. 醤油を回しかけ、全体に絡める。
  5. 塩・こしょうで味をととのえ、仕上げにパセリを散らす。

今日の主役!椎茸の肉詰め

※画像はイメージです

見た目もかわいい「椎茸の肉詰め」は、お弁当や晩ご飯のメインにもピッタリ。香ばしいタレが絡み、箸が止まらないボリューム満点レシピです。

材料(2人分)

  • 椎茸 … 6個
  • 合いびき肉 … 150g
  • 玉ねぎ(みじん切り) … 1/4個
  • パン粉 … 大さじ2
  • 牛乳 … 大さじ1
  • 卵 … 1/2個
  • 塩・こしょう … 少々
  • サラダ油 … 小さじ1
  • 醤油・みりん … 各大さじ1(タレ用)

作り方

  1. 椎茸は石づきを取り、傘の内側に片栗粉(分量外)を薄くまぶす。
  2. ボウルでひき肉・玉ねぎ・パン粉・牛乳・卵・塩こしょうを混ぜ、タネを作る。
  3. 椎茸の傘にタネをしっかり詰める。
  4. フライパンに油を熱し、肉側を下にして焼き色をつける。
  5. 裏返し、フタをして弱火で5分ほど蒸し焼きにする。
  6. 醤油とみりんを加えて煮絡める。

まとめ

椎茸は、日本の食卓に欠かせない存在でありながら、旬や栽培方法、見た目による呼び方、生・干しの違いなど、知れば知るほど奥深い食材です。


北海道産の肉厚な生椎茸は食べ応えがあり、鍋物はもちろん、焼き物や炒め物など幅広く活躍します。

今回ご紹介したレシピも参考に、ぜひ日々の食事に椎茸を取り入れてみてください。

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北海道札幌市の「水戸青果」は、1980年の創業以来、鮮度と品質にこだわった選りすぐりの青果をお届けしてきました。

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