
「雪化粧かぼちゃって、普通のかぼちゃと何が違うの?」「せっかくなら一番美味しい食べ方で味わってみたい」
美しい白い皮に惹かれるものの、味や調理法がよくわからず、購入をためらってしまう方も多いのではないでしょうか。
実は雪化粧かぼちゃは、一般的なかぼちゃとは一線を画す、濃厚な甘みと驚くほどホクホクした食感が魅力の絶品かぼちゃなんです。
この記事では、北海道札幌の青果店「水戸青果」が雪化粧かぼちゃの魅力から、熟成度を見分ける方法、正しい保存術、素材の味を最大限に活かすレシピまで、余すところなくご紹介します。
目次
雪化粧かぼちゃの特徴は?通常のかぼちゃとの違い

雪化粧かぼちゃは、主に北海道で生産され、まるで雪化粧をしたかのような白い皮と、甘みの強いホクホク食感が特徴です。
1株から2〜4玉収穫できる一般的なかぼちゃとは異なり、1株から1玉しか採れない高級品であり、希少品種です。
雪化粧かぼちゃに含まれる主な栄養素
雪化粧かぼちゃには、様々な栄養素がたっぷり含まれています。
強い抗酸化作用があり、生活習慣病の予防や、美容・健康効果が期待できます。
- β-カロテン(ビタミンA):強い抗酸化作用で、粘膜や皮膚の健康維持、免疫力向上に繋がる
- カリウム:体内の水分バランスを調整し、高血圧やむくみ予防に効果あり
- ビタミンE:抗酸化作用で細胞の老化を防ぐ
- ビタミンC:免疫力を高め、コラーゲン生成や美肌効果
- 食物繊維:血糖値やコレステロール値の上昇を抑え、便秘改善や腸内環境の改善に繋がる
雪化粧かぼちゃの旬の時期
雪化粧かぼちゃの旬は、流氷ピークを迎える10月中旬から11月下旬です。
北海道では、流氷シーズンまで保存がきくことから「流氷かぼちゃ」とも呼ばれています。
収穫時期は8月~10月頃ですが、収穫直後は極粉質で甘みが少ないため、秋に収穫されたものを1か月ほど貯蔵して熟成させます。
そうすることで、より甘く美味しい状態で食べられるようになるのです。
雪化粧かぼちゃの皮は食べられる?
雪化粧かぼちゃの皮は、青臭さがほとんどなく、栄養も豊富です。しっかり加熱することで食べられるようになります。
雪化粧かぼちゃの皮は厚みがあり、普通のかぼちゃよりもややかたいですが、加熱すると柔らかくなり、煮物・蒸し物・天ぷらなどに皮ごと使うことができます。
ただし、かたさが気になる場合や食感を良くしたい場合は、皮をむいてから調理するとよいでしょう。
雪化粧かぼちゃの熟成度の見分け方

雪化粧かぼちゃの熟成度・食べごろを見極めるために、以下のポイントを押さえましょう。
ヘタの様子
ヘタが乾燥してコルク状になり、周りがくぼんでいるものを選びましょう。
皮の色
皮にオレンジ色の斑点や部分が見られるものは熟成が進んでいるサインです。また、皮が硬く、ずっしり重みがあるものがおすすめです。
果肉の色
カット品の場合は、種がしっかりと詰まっており、果肉が鮮やかな黄色が濃くはっきり見えるものを選びましょう。
雪化粧かぼちゃはどこで買える?

雪化粧かぼちゃは、地元の農産物直売所や通販サイトなどでも購入が可能です。
およそ10月中旬以降に出荷が開始されることが多いため、購入の際は事前に産地や発送時期などを確認しておきましょう。
当社、水戸青果でお取り扱いの「雪化粧かぼちゃ」の入荷時期についてはお問い合わせフォームよりご連絡ください
雪化粧かぼちゃの保存方法

ここからは、雪化粧かぼちゃの正しい保存方法について見ていきましょう。
丸ごと保存
- 丸ごとのかぼちゃは新聞紙で包み、ヘタを上にして風通しの良い冷暗所(約10℃前後)に置きます。
- この方法で1~2ヶ月程度追熟させることで糖度が増します。
カットかぼちゃの保存
- タネとワタをスプーンなどで取り除き、水気をしっかり拭き取ります。
- 切り口をラップで密閉し、ポリ袋に入れてから、冷蔵庫の野菜室で保存します。
- 3~4日以内に食べきるのが望ましく、それ以上は冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存
- 種とワタを取り、使いやすい大きさに切ります。
- 生のままラップで包み、フリーザーバッグへ。
- 軽く下ゆでしてから冷凍すると、調理時間が短縮できますが、解凍すると水分が出やすいので凍ったまま煮物やスープに使うのがおすすめ。
雪化粧かぼちゃの美味しい食べ方おすすめレシピ3選
ここでは、雪化粧かぼちゃが手に入ったらぜひ作りたい、素材の美味しさを生かしたレシピを3つご紹介します。
雪化粧かぼちゃの煮物

※画像はイメージです
深い甘みがあり、しっとりホクホクに仕上がるのが雪化粧かぼちゃの魅力。
素材の美味しさを生かし、砂糖は控えめにするのがポイント。
材料(2〜3人分)
- 雪化粧かぼちゃ … 1/4個(約300g)
- だし汁 … 200ml
- 醤油 … 大さじ2
- みりん … 大さじ1.5
- 砂糖 … 大さじ1
作り方
- かぼちゃは3〜4cm角に切り、皮をところどころそぎ落として火の通りをよくする。
- 鍋にだし汁・調味料を入れ、煮立ったらかぼちゃを加える。
- 落とし蓋をして中火で10〜15分、竹串がスッと通るまで煮る。
- 火を止めてしばらく置くと味がしみてさらに美味しい。
雪化粧かぼちゃのポタージュ

※画像はイメージです
雪化粧かぼちゃは、寝かせるほどに甘みが増すのが特徴。
シンプルなポタージュにすると、その優しい甘さがダイレクトに味わえます。
材料(2〜3人分)
- 雪化粧かぼちゃ … 1/4個(約300g)
- 玉ねぎ … 1/2個
- 牛乳(または豆乳) … 200ml
- コンソメ … 小さじ1
塩・こしょう … 少々
バター … 10g
作り方
- かぼちゃの皮と種を取り、2〜3cm角に切る。玉ねぎは薄切りに。
- 鍋にバターを熱し、玉ねぎを炒める。しんなりしたらかぼちゃを加える。
- 水200mlとコンソメを加え、かぼちゃが柔らかくなるまで煮る。
- ミキサーやブレンダーで滑らかにし、牛乳を加えて温め直す。
- 塩・こしょうで味をととのえ完成。
雪化粧かぼちゃのサラダ

※画像はイメージです
家庭料理でお馴染みのシンプルなかぼちゃサラダも、雪化粧かぼちゃを使うことで特別な逸品に。
材料(2人分)
- 雪化粧かぼちゃ … 1/4個
- きゅうり … 1/2本
- ハム … 2枚
- マヨネーズ … 大さじ2
- 塩・こしょう … 少々
作り方
- かぼちゃをレンジで柔らかくし、フォークで粗くつぶす。
- きゅうりは薄切りにして塩もみし、水気を絞る。
- ハムを細切りにして、かぼちゃ・きゅうりと混ぜる。
- マヨネーズ・塩こしょうで味をととのえる。
まとめ
今回は、雪化粧かぼちゃの特徴から保存方法、熟成度の見分け方、美味しい食べ方までご紹介しました。
雪化粧かぼちゃの濃厚な甘みとホクホク食感は、一度食べれば虜になるはず。
手に入った際には、ぜひ旬の味覚を存分に楽しんでみてください。
北海道から新鮮で希少な野菜・果物をお届け!「水戸青果」

北海道札幌市の「水戸青果」は、1980年の創業以来、鮮度と品質にこだわった選りすぐりの青果をお届けしてきました。
珍しい野菜や希少な品種も扱い、生産者の想いと食材の魅力を丁寧に繋ぐことを使命としています。
今後も料理人の皆様と共に歩むパートナーとして、新しい価値を創り出す「北海道No.1の青果店」を目指し続けます。
「こんな野菜はないか?」「新しい仕入れ先を検討している」「珍しい食材について話を聞いてみたい」など、どんな些細なことでも構いません。
ぜひ一度、水戸青果までご相談ください。