
2025年9月9日(火)にハウス食品グループ主催の「明日もタマネギ生産を続ける会」に参加しました!
この会は通称「あすたま会」と呼ばれ、玉ねぎの生産安定化に向けた取り組みと食卓での価値向上に生産者と共に取り組むグループです。
食卓に欠かせない玉ねぎですが実は、近年の気象変動によって安定的な供給が難しくなってきていることをご存じでしょうか?
今回、我々は玉ねぎ生産の現状と、ハウス食品グループの「涙のでない、辛味のないタマネギ 『スマイルボール』」についてより深く知るべく会に出席しました。
目次
①今年度の玉ねぎ収穫の現状

4月に強い雨が降ったことで北海道全域的に遅い植え付けとなりました。
その後6~8月の夏場に北海道を襲った高温干ばつ。 春まき栽培の玉ねぎは夏場に肥大期を迎え、玉ねぎの1つ1つの玉が大きく成長していきます。
しかしこの時期にあまりにも気温が上昇し、雨も降らないと負荷がかかり、玉サイズの成長が止まってしまいます。
8月後半になると少しずつ気温は下がりましたが、十分に肥大しないまま収穫適期を迎えることとなりました。
その結果今年度の玉ねぎは全体的に玉サイズが小さく、収量も例年を大きく下回りそうです。
② スマイルボールについて

スマイルボールの一番の特徴はそのまま生でも辛くなく、甘さを感じられることにあります。
タマネギには、初めから涙のでる成分 (=辛み成分)が含まれているわけではなく、切ったり、つぶしたりした時にアミノ酸と酵素が反応することで、初めて涙のでる成分(=辛み成分)が発生します。
ハウス食品グループは、10年以上研究を重ねて、品種改良によって涙のでる成分 (=辛み成分)の発生を抑えたタマネギを作り出したのです。
③ スマイルボールの試食

今回は3つの調理方法で試食が提供されました。
【バーニャカウダ】

厚切りにしたスマイルボールをバーニャカウダのソースにディップして食べるシンプルな調理法。 生なのでシャキシャキとした歯応えの良い食感が楽しめます。
【生ふりかけ】

細かく刻んだスマイルボールに鰹節/ごま/のりを混ぜ合わせます。 そこに調味料としてみりん/醤油を入れることで簡単ふりかけの出来上がり。 老若男女問わず食べやすい優しい味わいで、ご飯との相性も◎。
【生ドレッシング】

すりおろしたスマイルボールに塩/砂糖/酢/油を混ぜ合わせれば、生ドレッシングの出来上がり。 玉ねぎドレッシングは巷でも人気商品ですが加熱した飴色のドレッシングが多いので、真っ白のドレッシングはその新鮮さを楽しめます。
④今回の参加を通して
夏場の高温干ばつによる野菜への影響は玉ねぎに限ったことではありません。
小玉になる・収量が落ちる・色が付かないなど様々な現象で現れていることを、我々も日々野菜を扱う者として実感しています。
気候変動による影響はじわりじわりと我々の暮らしに、食の豊かさに影響を及ぼしているのだと改めて考えさせられる機会となりました。
これからも卸業者としてスマイルボールの魅力を広めながら、玉ねぎを変わらず飲食店様に向けて納品し続けていけるように我々も共に活動していきたいと思います。