
畑の情熱が生んだブランド芋「由栗いも」

北海道の由仁町と栗山町では、若手生産者を中心にサツマイモ栽培が広がりを見せています。元々本州よりも寒冷な気候のため、栽培には試行錯誤が繰り返されてきましたが、少しずつ北海道産のサツマイモの流通量が増加しています。
美味しさの秘密は「ゆっくり熟成」

本州のサツマイモに比べ、由栗いもは5月に植え付け、10月に収穫と時間をかけて育てられます。
さらに、収穫後には独自の技術で1週間から1ヶ月ほど熟成させることで、ねっとりとした食感が生まれます。これにより、本州産の紅あずまよりも甘くしっとりとした味わいになるのが特徴です。

このサツマイモ栽培は、由仁町と栗山町が抱える後継者不足という課題から始まりました。
生産者たちは、「大人たちが楽しく夢を持って取り組む姿が、自然に後継者を育てる」という考えのもと、将来子どもたちが誇れるような特産品にしようと栽培をスタートさせました。
この想いに約20件の農家が共鳴し、協力して「由栗いも」というブランドを育てています。